イタリアの鉄道

イタリアの鉄道

イタリアの鉄道は、交通インフラの重要な部分を担っている。フェッロヴィーエ・デッロ・スタート(FS, 旧国有鉄道)の子会社(鉄道路線の保有・管理会社)であるレーテ・フェッロヴィアーリア・イタリアーナ(RFI)が16,724kmを保有しており(2015年12月31日現在)、FSグループのトレニタリアをはじめとする公営・民間の運営会社が列車を運行している。また、RFI以外に地方自治体・公共企業体・民間企業が所有する鉄道路線(地下鉄・狭軌鉄道を含む)もある。(ウィキペディアより)

ユーレイルパス

イタリアの鉄道の中で、ユーレイルパスで乗車できるのは、トレニタリアが運行する高速列車レ・フレッチェとインテルシティ(IC)、国内夜行列車のインターシティーノッテ、快速列車(レジョナーレヴェローチェ)と普通列車(レジョナーレ)およびトレニタリアと北ミラノ鉄道の合弁会社、トレノルドとトレニタリア-TPERの運行するTiloのイタリア国内部分と普通列車(regionale)である。トレノルドの雲崗であってもミラノからマルペンサ空港へ行くマルペンサエキスプレスは使えません。また、1等のユーレイルパス所有者は、ローマ空港とテルミニ駅を乗り換えなしで結ぶレオナルドエキスプレスが利用できます。バスでは、トレニタリア運行のフィレッチャリンクと、オーストリア鉄道(エーべーべー)運行のシティーリンクバスのイタリア国内部分が乗れます。

よく使われるが乗れない列車としては、先のマルペンサエキスプレスの他に、私鉄の格安高速列車イタロや世界遺産のアルベロベッロに行くときに使うスドエスト鉄道、ナポリからポンペイの遺跡に行くときに使うヴェスヴィオ周遊鉄道などがあります。また、トレニタリアのレ・フレッチェのエクセレンスクラスもパスでは乗車できません。スイスへ向かうECやオーストリアに向かうレイルジェット、フランスに向かうTGVは、グローバルパスなら乗車できますが、ユーレイルイタリアパスでは、国内部分も乗車できません。

レ・フレッチェ

フィレッチャロッサ・フィレッチャジェント・フィレッチャビアンカ・フィレッチャリンク

フレッチャロッサ(Frecciarossa/略称:FR)は、イタリアの鉄道会社トレニタリアが運行する高速列車の名称。ETR500を用い最高速度300km/hで走行する列車として2008年12月に初めて設定された。2012年6月には、それまで高速鉄道サービスとして展開していたユーロスター・イタリアを廃止し、フレッチャロッサとフレッチャルジェント(Frecciargento)の2つのカテゴリーに完全に振り分けた。2015年6月14日からは、新型車両ETR400を使用したフレッチャロッサ1000(Frecciarossa1000)が運行を開始した。

フレッチャロッサは『赤い矢』、フレッチャルジェントは『銀の矢』という意味の造語である。

2014年冬ダイヤでは、ローマ・テルミニ駅とミラノ中央駅をノンストップで結ぶ幹線系統に1時間に1本(1日19本)の列車が運行され、その一部はトリノとナポリまで延長運転されている列車もある。また、途中停車ありでミラノ中央駅とナポリ中央駅を結ぶ幹線系統も1時間に1本運行され、この列車は途中ボローニャ、フィレンツェ、ローマ・ティブルティーナ駅に停車する。

2014年冬ダイヤにおける各駅間の所要時間の例として、途中停車しないタイプである9614列車のローマ・テルミニ駅とミラノ中央駅間の所要時間は2時間55分である。(ウィキペディアより

フィレッチャリンクは、フィレッチャ接続するトレニタリアのバスである。

クラスサービス

フレッチャロッサにはエグゼクティブ(特等)、ビジネスプレミアム(1等)、プレミアム(2等)、スタンダード(2等)の4つのクラスがあります。エクゼクティブクラスの乗客には、飲み物や食事、新聞、雑誌が無料で提供され、ビジネス、プレミアムの各クラスの乗客にはウエルカム・ドリンク(飲み物と菓子)と新聞(13時まで)が無料で提供されます。

ユーレイルパス

1等のユーレイルイタリアパス、グローバルパス保持者は、ビジネスプレミアムクラス、プレミアクラス、スタンダードクラスのいずれにも乗車できます。2等パスホルダーは、プレ三ミアムクラスかスタンダードクラスに乗車できます。フレッチャロッサ、フレッチャビアンカ、フレッチャアルジェントはいずれも全席指定になりますので、ユーレイルパスを持っていても座席指定券が必要となります。エグゼクティブクラスはユーレイルパスでは乗車できません。フィレッチャリンクはバスですが、トレニタリアの運行なのでユーレイルパスで乗れます。やはり予約は必須。

ICP・IC

高速列車ではない、イタリアの従来からの都市間急行。

ユーレイルパス

ICP・ICともトレニタリアの列車なのでユーレイルパスがつかえる。ただし、予約は必須なのでパスを持っていても座席指定券が使える。

スイス/イタリア間 EC

イタリアとスイスを結ぶ国際特急列車。ミラノからシンプロントンネルを超えてブリーク・スピーツを経てベルンに至るルートと、ミラノから世界一長くて深い鉄道トンネルゴッタルド基底トンネルを抜けてチューリッヒに至るルートがある。

ユーレイルパス

ユーレイルグローバルパス保持者は、全線で使える。ただし、予約必須なので、座席指定券が必要。ユーレイルイタリアパス保持者は、イタリア国内部分だけであっても利用できない。スイストラベルパス保持者はスイス国内部分のみ使える。国境駅はベルン行きがドモドッソラ(Domodossola)。チューリッヒ行きがキアッソ(Chiasso)ドモドッソラはシンプロントンネルを超えてイタリア国内の都市だが、例外的にスイストラベルパスでも行ける。ベルニナ線の終点のティラーノも同様である。

スイス/イタリア間 ティーロ Tilo

ミラノとスイスティッチーノ州の山岳リゾートアイロロを結ぶスイス国鉄とトレノルドの共同運航の列車。ユーレイルグローバルパスなら全線、スイストラベルパスはキアッソから先のスイス国内部分、ユーレイルイタリアパスは、ミラノ・キアッソ間のイタリア国内部分に利用できる。

フランス/イタリア間 TGV

フランスとイタリアを結ぶ国際TGV1日2便、相互乗り入れでイタリアのラフィレッチャも1日1便走っている。パリのリヨン駅とミラノのガリバルディ駅を7時間かけて走る。

ユーレイルパス

ユーレイルグローバルパス保持者は、全線で使える。ただし、予約必須なので、座席指定券が必要。ユーレイルフランスパス保持者は、フランス国内部分のみ利用できる。しかし、イタリアレイルパス所持者はイタリア国内部分でも乗車できない。

イタロ

フィアットの出資で作られたNTV(Nuovo Trasporto Viaggiatori) が運行する格安高速列車。ジウジアーロデザインのワインレッドの車体が駅で目を引く。ローマ、ヴェネチア、ミラノ、フィレンツェ、トリノ、ナポリなどイタリア主要都市と結び、観光客にも人気があるが、ユーレイルパスが使えないため、乗車券は別途購入する必要がある。

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