区間乗車券&鉄道パス比較見積もり
ヨーロッパの鉄道も最近では、航空券のLCC同様同様格安鉄道会社(イタリアのイタロやスペインのウイゴー、オーストリアのウエストバーンなど)がたくさんできて、乗車区間や時間帯、予約時期により、鉄道パスより安上がりな場合もあります。格安乗車券は予定の変更ができないもが多く、旅行者が区間や時間を自由に変更できるユーレイルパスと一概に比較することはできませんが、区間が限られた旅行では、パスを購入するまでもない場合も多々あります。下記にいくつか例を挙げますが、あくまで、格安の区間乗車券(ダイナミックプライスで料金が刻々と変わる)は、払い戻しや変更手続きができないものが多く、短期の旅行に向いていて、旅程の変更が一切ないことを前提としています。ストが頻発するフランスやイギリス、時刻がよく変更になるドイツや東欧の列車は、パスを持っていた方が安心して旅行できます。払い戻しや変更のできるフレックスタイプの乗車券の料金と比較すると、ほとんどの場合でユーレイルパスはお得になります。
また、鉄道旅行の快適性は飛行機やバスと比較になりませんが、価格だけで考えると他の交通機関との組み合わせも比較検討の対象になってきます。
ユーレイルパスと乗車券を比較してみる
パリ/ストラスブール/リヨン/トゥールーズ/ボルドー/パリの1等大人1人場合
●区間乗車券 1等 63+61+66+19+82=291すべて午前中の便
●ユーレイルフランスパスと座席指定券 1等 283+10+10+10+10+10=333
乗車券の方がお得になります。ダイナミックプライス(混み具合で料金が変動する)の安い料金で比較しましたが、時間帯によってはパスの方が安くなります。フランス国内の場合は、区間乗車券の方がお得です。イタリアもイタロなどの格安列車が走っているので、ユーレイルイタリアパスより区間乗車券の方が安くなる場合が多いです。また、東ヨーロッパのみ旅行する場合も、区間で買った方がお得な場合があります。
ロンドン/パリ/チューリッヒ/フランクフルト/アムステルダム/ブリュッセル2等シニア2人の場合
●区間乗車券 2等 110+94+73.9+82.19+89=449.09/1人
●ユーレイルグローバルパス+座席指定券 2等 283+30+29+0+0+22=364
ユーロスターやタリス、リリアなどの国際列車が入ってくると、ユーレイルグローバルパスの方が断然お値打ちとなります。1週間を超える日程では、さらに差が開いてきます。