ケベック・シティー(フランス語: Ville de Québec、英語: Quebec City、発音:/kəˈbɛk/)は、カナダ・ケベック州にある都市。同州の州都であり、州内ではモントリオールに次いで人口が多い。2016年の調査によると人口は531,902人(国内11位)で、大都市圏内では800,296人(国内7位)である。
セントローレンス川が、ダイアモンド岬と、対岸のレヴィとに接近した地点で狭まっていることから、先住民アルゴンキン族の言葉で「川が狭くなっているところ」を意味する「ケベック」という名前になった。市内の旧市街はメキシコ以北では現存する唯一の城郭都市となっており、1985年にユネスコの世界遺産に「ケベック旧市街の歴史地区」として登録された[2][3]。1608年に設立されており、北米内で最も古い歴史を持つ都市の一つでもある[4]。アメリカ文化の影響が強い北米でフランス語圏にあたり、公用語がフランス語、かつ人々の生活様式や文化の面でフランス文化が強いという独自性を放つ。
ケベック州との区別から一般に「ケベック・シティー」、または「ヴィル・ド・ケベック」と呼ばれる。フランス語ではケベック州は「le Québec」、ケベック・シティーを単に「Québec」と呼び、区別している。(ウィキペディアより)
ケベックシティーのおすすめ観光
ケベック旧市街
観光名所としては、次のような場所が挙げられる。世界遺産の史跡は、旧市街とローワータウンに多い。
旧市街 (ヴィユー・ケベック、オールド・ケベック)
ラ・シタデル(La Citadelle)
英仏七年戦争の最後の舞台である「ケベック要塞」で、ディアマン岬の上に立つ。カナダで唯一、フランス語で指揮が行われる第22連隊が駐屯。衛兵交代が有名。
ノートルダム大聖堂(Basilique-cathédrale Notre-Dame de Québec)
ケベック大司教座所在地であり、新大陸で最初に建設された聖堂で、フランス統治時代の宝物も数多く保管されている。
シャトー・フロンテナック(Château Frontenac)
セントローレンス川の、岸辺の高台にある老舗のホテルで、ケベック・シティーのランドマーク的存在。
ダルム(アルム)広場(Place d’Armes)
旧市街の中心に位置し、サミュエル・ド・シャンプランの像がある。
北米博物館(Musée de l’Amérique francophone)
芸術や科学関連の事物を収めた博物館。元々は、1663年に建設されたケベック神学校(Séminaire de Québec)の建物で、神学校はその後に旧ラヴァル大学となった。ハーバード大学に先立つこと1年の、北アメリカ最古の大学である。
テラス・デュフラン(Terrasse Dufferin)
シャトー・フロンテナックから始まる板敷きの歩道で、約700mの距離があり、総督の散歩道へと繋がっている。セントローレンス川周辺や、シャトー・フロンテナックを眺めるのにうってつけの場所である。夏には大道芸人の芸も披露される。
ローワー・タウン (Basse-ville)
プチ・シャンプラン地区(Petit Champlain)
再興された地区で、石畳の道が続いている。ブティックや工芸品店、レストランなどが並び、活気のある地区である。テラス・デュフランへのケーブルカーも出ている。
ロワイヤル広場(Place Royale)
ルイ14世の胸像が建つ小さな広場。かつてアビタシオンが建てられ、ケベック入植の礎を築いた地である。交易所から、後に商業の中心地となった。勝利のノートルダム教会(Notre-Dame-des-Victoires)が建つ。
文明博物館(Musée de la civilisation)
1988年開館の文化人類学博物館。
アッパー・タウン(Haute-ville)
ケベック州議事堂(L’Assemblée nationale du Québec, 直訳:ケベック国会)
1886年建築のネオ・フレンチ・ルネッサンス様式で、尖塔の高さは50mである。カナダ史を語る上で不可欠な存在である。
戦場公園(Parc des Champs-de-Bataille)
アブラハム平原の戦いで知られるアブラハムの平原(Plaines d’Abraham)がある場所である。今は国立公園となっていて、学問からレジャーまで様々な用途に使用されている。マーテロー塔やジャンヌ・ダルク庭園などもある。
ケベック国立美術館(Musée national des beaux-arts du Québec)
戦場公園の一画にある美術館。