格安航空券 | ||||
個人用航空券 |
D団体用航空券 GV |
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往復 | C片道 | |||
フィックスチケット Fix Ticket |
Bオープンチケット Open Ticket |
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@個人包括運賃 IIT |
A個人回遊運賃 PEX |
個人包括運賃とは、旅行会社が企画旅行(パッケージツアー)において、ホテルや観光とセットでの販売することを目的とした運賃設定で、1人〜9人程度の個人旅行用の運賃である。 本来の使われ方ではないが、航空券単独でも販売されている。個人用航空券の中では、最も安い運賃が適用になるが旅行期間に制限があり、東・東南アジアで8〜21日以内、南アジアで45日以内、ヨーロッパ・北米で1ヶ月以内となっている。最も多く利用されている格安航空券はこのタイプである。電気製品のオープン価格のように、航空券面に、価格は表示されない。 また、出発後に帰路便の日程を変更するこはできないフィックスチケットである。片道チケットより安い場合が多いが、片道利用は不可である。(違反した場合、帰国後に正規料金との差額の罰金を徴収される場合がある。)
個人回遊運賃(ペックス)とは、航空会社が、一定の条件で旅行する個人旅行者に、普通運賃を大幅に割り引いた正規の割引き運賃である。 航空会社で直接購入することもできる。正規の割引運賃なので航空券面に、価格が表示され ている。(販売価格とは異なり、航空券の定価で、券面額という。)予約のプライオリティー(優先順位)は高く、同じエコノミークラスでも、IITで満席であっても、 PEXならとれる場合もある。旅行可能期間も長く、アジアで1〜2ヶ月以内、ヨーロッパで3ヶ月以内となっている。表では、フィックスチケット(出発後に帰路便の日付の変更ができない。)に分類されているが、1度の変更は可能(1〜3ヶ月 間「有効」と表現される)なものもある。
正確には、「帰路オープンが可能な、有効期間が長期の格安航空券」で、主に、日本を除くアジア系の航空会社にその設定がある。2ヶ月〜1年の長期間の旅行者や留学生、ビジネスマンの利用者が多い。オープンとは、帰路便の予約を入れない状態で往路便に搭乗することで、航空券の日付欄に「OPEN」と記載されていることから、この名がある。オープンチケットだからといって、帰路オープンで出発する必要はなく、無料で帰路便 の予約を入れてくれる旅行会社がほとんどである。一旦入れた予約でも、何度でも無料で変更できるのが、オープンチケットのメリットだ。ただし、現地での変更や予約は、航空会社へ自分でやらなければならないし、予約していった場合でも、リコンファーム(予約の再確認)は、自分でやらねばならない。IITやPEXとちがって、帰路を権利放棄して片道利用してもペナルティーはない。価格は、格安航空券としては、もっとも高価である。就労ビザや留学ビザを保持者してないと販売してくれない航空会社もある。
文字どおり片道の航空券で、留学や就労、世界一周などの長期自由旅行などに利用される。片道航空券は、安いという印象があるが、IITやPEXなどの往復航空券よりも高価である。一般的ににはBのオープンチケットの半額 より少し高いぐらいの価格設定になっている。 IITより高いからと、IITを片道利用することはできない。(正規料金との差額が、ペナルティーとして課金されることがある。)
10名以上(GV10)が、同一行動する場合に格安となる航空券で、個人で購入することは出来ず、団体の代表者が、旅行会社を通じて購入する。一般的には、IITよりさらに安くなる。6名以上(GV6)の設定をしている航空会社もある。IIT同様、ホテルや観光とセット で販売することを前提とした航空券で、IITより厳格にその条件が守られている場合が多く、航空券単独で販売されることは少ない。混む時期は、半年〜1年前から席を申請しておかないととれないことも多いが、上記@〜Cの個人用航空券とちがって、予約時に氏名は必要でなく、1ヶ月前ぐらいに搭乗者の氏名を報告すればよい。 また、旅行会社が、パッケージツアー用に仕入れた団体運賃席を、人数が足らないため、同一行程の格安航空券として販売される場合がある。「エアーオンリー」とか「エアオン」とよばれる、昔ながらの格安航空券である。最近は、@〜Aの登場で、あまり見かけなくなった。
その他、マイレッジのポイントで獲得できる航空券や、企業間取引で現金の一部としてやりとりされるバーター航空券、お得意さん向けの優待航空券、旅行会社向けの販売奨励(インセンティブ)の為の優待割引航空券、チャーター便の座席販売など@〜Dのいずれにも属さない格安の航空券が出回る場合があるが、利用者が限定されていたり、出発日も限られていたりして、特殊なものなので、分類からはは ずしました。