旅行計画の立て方 (初心者編)

 人によりいろんなやりかたがあって、全くその人の自由ですが、管理人の場合時間のゆるす限り、次のようにプランニングしています。あなたなりのやり方を工夫してみてください。

 

●旅行の概要を何ヶ月も前に決定する

・十分な準備期間が必要 パッケージツアーなら、直前に友達に誘われても出かけられるが、自由旅行は、ベテランであっても十分な準備期間が必要。ましてや初心者は、訪問する国や旅行期間にもよるが、 2週間以上の旅行なら、最低でも3ヶ月の準備期間があったほうがいい。できれば、1年前、半年前から計画して、準備不足による後悔の少ない、充実した旅行にしたい。そんな前から?と思う人もあるかもしれないが、アルバイトで旅行費用を稼いだり、本を読んで計画を立てたり、行く前の準備も自由旅行の一部で、ロマンあふれる楽しい時期なのだ。(つらい仕事も楽しくなってくる し)

・同行者と相談して 旅行が先か同行者が先か。人によるが、複数による旅行は、たいがい言い出しっぺが旅行が先で、他の人が同行者である場合が多い。どちらかが、自由旅行経験者で、初心者を連れて行く場合も多い。言うまでもないことだが、友達や彼女・彼氏をさそうにしても、その人の都合や興味を最大限尊重して、初期段階から話し合ってことを進めないと、相棒の旅行がかなり苦痛になり、人間関係を破壊する場合がある。(成田離婚という言葉もある。)また、せっかく自由旅行を選んでも、そのメリットと主導権が一方の人(語学の達者な人や海外旅行経験者)に集中しがちで、相方は、パッケージツアーに参加しているのと同じ状態になりやすい。自由旅行の場合は、たとえ現地ではぐれてもそれが単独行動できるように、よく話し合いながら、それぞれが、旅行計画を立てる段階から共同で行う必要がある。共同行動部分と単独行動部分を自由に設定できるのも自由旅行のメリットである。参加者全員が満足できる計画であることを意識的に追求しよう。はじめての海外旅行が自由旅行があたりまえの時代だ。自信が無くても、思いきって一人旅にしてみることも考えてみよう。世界中どこへ言っても、自由旅行者がいて、現地での旅行者どうしの交流の輪や情報交換の場(安宿、ユースホステルや観光地)があるので、寂しいことも不安に思うことももない。二人で行くより、友達が増えて、いろんな人と話ができるので、かえって一人旅がおすすめなぐらいだ。

・行きたい場所に関する本を読む まず、行き先が決まらないと旅行計画の立てようが ない、友達や先輩・知人に勧められての自由旅行の場合、これがなかなか決まらないこともある。すきなミュージシャンやアーチストの国、最近見たドラマや感動した小説の舞台、映画のロケ地など、ミーハーと言われようが、馬鹿にされようが気にすることはない。自由旅行では、その旅行形態から、それらの文化を生み出したその国に丸ごと身を投じるわけだから、ミーハーなきっかけで興味を持った国でも、その国の自然や歴史・文化、人々生活と無縁ではいられないから。だから、自由旅行を思い立ったら、ガイドブックやインターネット、本やDVDなどで、その国を知るところから、旅は始まるのである。旅ステーションのWEBガイドブックをブックマークしておくのも 忘れないでおこう。

・往復航空券の相場をを調べる 予算が足らなければ旅行はできない。中・短期の海外旅行で、予算の半分近くを占める航空券の料金は、旅行時期を考える上で、最も重要な要素になる場合が多い。自分の休暇と航空券の安い時期を一致させれば、高い時期の半額以下で同じ質の旅行をすることができる。旅行方面よるバラつきはあるが、日本発の格安航空券の場合、一般に正月前後を除く冬(11月〜2月初旬)の航空券が年間で最も安く(ベーシックシーズンという)、ゴールデンウイークを除く春と秋(2月中旬〜6月と9月〜10月)が中間的料金(ショルダーシーズンという)、そして、夏(7月〜8月)と正月前後、ゴールデンウイークが最も高い(ピークシーズンという)。ヨーロッパの場合で、安い時期と高い時期7万円から20万円まで3倍の開きがある。 また、航空券の価格を調べるときは、その価格の航空券で現地に滞在できる最大日数もチェックしておこう。旅行計画を立てるために必ず必要だ。予約を入れるタイミングや航空会社や経由地、旅行会社によっても価格はちがうので、相場を調べ、旅行に行くシーズンだけを決め、予約を入れるのは、もうすこし調べてからにしよう。(初めての海外旅行はFFPという航空会社のポイントサービスの選び方も考慮に入れる必要がある)

・旅行期間は何日ぐらいが適当か 自由旅行の旅行期間は、一般的にはあなたの休暇の長さできまる。なにもかもあなたが決めることができる自由旅行だから、3日間程度の韓国旅行から、1年ぐらいかけて世界一周する旅まで、人によりまちまちである。予算の関係もあろうから、初めての海外旅行で2人旅の場合、1人あたりの総旅行費用=準備金5万円+上記航空券の代金+1日5000円(先進国の場合エコノミー、発展途上国の場合デラックス)×日数+みやげ代で当初予算を概算し、まず、手持ちの予算で最大何日まで滞在できるかつかんでおこう。その上で、典型的観光周遊型旅行ならパッケージツアーの旅程表にある日数×2が、同じ行程を自由旅行でまわるのに必要な概算旅行期間だ。その概算を、あなたの興味や国ごとの事情などを考慮して、旅行期間を徐々に決めていく。往復移動日数2日+大都市観光3泊+地方都市間観光2泊+村落観光1泊×訪問都市数+予備日2日でも観光周遊型自由旅行の日数の概算はできる。しかし、実際1度でも海外旅行に行ったことのある人なら経験があると思うが、自分の興味がある都市なら滞在期間は足らないことはあっても余ることはまずない。ルーブル美術館だけの観光に1週間かけた人もいる。初心者ならなおさら思うようには動けないから、少々訪問都市数を犠牲にしても余裕のある日程を組みたい。安い航空券には日数の制約があることも忘れてはならない。

・行く場所の気候やイベントを調べる パッケージツアーでは雨期を避け、温暖な時期を選び、その国が最も美しいシーズンを選ぶのは、旅行のしやすさ、心地よさを求める上で常識だが、日本のわびさびの心ではないが、どこの国にも、その季節でないと味わうことのできない魅力があり答えにくい問題だ。しかし、どの時期に旅行に行くしても、きちんと調べてから計画を立てないと、思わぬことで計画の立て直しをせまられることもあるし、現地に着いてからこんなはずではなかったとあわてることになる場合もある。 自由旅行で海外に出かける人は、旅の目的もさまざまで、季節などかんけいない人も多いが、その人の興味と関係ないことで、思わぬ失敗をしないために、その国の気候や日照時間、年中行事や国家的イベントのスケジュールを調べ、自分の休暇との調整をした上で、旅行計画に着手したい。 持っていく荷物も季節により、大きく違ってくるのは言うまでない。

 

●旅を構成する要素

・白地図と白紙日程表を用意しよう 旅行時期と行き先、旅行期間と予算の 「概略」が決まったら、行き先の国または地域の白地図(小さな都市名と鉄道、道路だけ入った地図。WEBガイド各国編参照。なければその国の全体図の白黒コピー)と日程表(ワープロや表計算ソフトで自分なりのものをつくればよい。)を用意しよう。 何度も書き直すので、2〜3枚必要。えんぴつと消しゴム、ガイドブックやインターネットも必要だ。

・まず白地図に旅行日程を組む まず最初に、白地図の行きたい都市や観光地に丸印(地図にない観光地は、だいたいの位置を書き込む)を付け、ゲートウエー(往復航空機の発着都市、往路帰路で異なる場合もある。)は二重丸と↓(到着)と↑(出発)を書き込む。そぞれの都市である日付にその都市にいなければならない場合は、その日付もその都市の横に書き込む。そして、その都市間に一筆書きで線を引いていき、再度ゲートウエイ都市に戻ってくる。訪問順序は、近い都市から結んでいくのが移動時間の節約になり、原則だが、ヨーロッパの鉄道パスで夜行列車を使う場合など、あえて、大移動を途中に入れた方がお金の節約になる場合もあるし、海外旅行の場合、テーマパークの中を列車やバスで移動しているようなものだから、日中は、移動中の車窓の風景をもが、観光対象なので、必ずしも移動時間が少ないのがいいとは限らない。また、観光地や美術館・博物館は休館日があるので、どうしても観たい観光地は、その都市名の横にその曜日をメモしておくのも忘れないように。そして、訪問順序に沿って各都市の滞在日数を決めて丸数字(@AB・・・)を書き込んでいく。さらに、ガイドブックやインターネットで、移動所要時間や交通機関をしらべ、地図の都市間の線の横に書き込み、そのデータを元に宿泊都市と泊数を決め丸数字の丸を二重丸などにしておく。

・日程表を作成する 白地図上に旅程が完成したら、日程表に日程を書き込んでいく。日程表に書き入れるのは、日付(決まってなければ、出発日からの日数を表す@AB・・・と、曜日は入れておく。スケジュール欄に移動都市や滞在都市を記入し、決まっている観光地があれば記入しておく。宿泊欄はホテル名が決まるまでは都市名のみ記入する。夜行の場合は「車中泊」となる。ワープロや表計算ソフトで作る場合は、,、 などの記号を工夫して使うと文字数が少なく、見やすい日程表となる。

・旅を構成する要素 日程表ができたら、宿の選定や移動の予約などに入っていくわけだが、ここで、初心者のために、旅行でどうしても必要な旅を構成する要素を説明しておきます。まず、最も重要なのが、「渡航手続き」と「大移動」です。これができないと、旅行自体が成立しません。次に「宿泊」。そして「食事」で、これがうまくいかないと長く現地に滞在することができません。そして、「現地移動」と「観光」で、これは必要性に個人差があるし、いろんなバリエーションがあります。旅行で必要な要素を「あご、あし、 まくら」といいますが、海外旅行では、「あし」が「大移動」と「現地移動」に分かれ、それに「渡航手続き」が加わります。さらに、バックパックにつめて「持って行く道具類」を含めて旅行計画を策定すれば、ぬかりなく旅行計画を策定することができます。 これをまとめると下表のようになります。

 

海外旅行独特

国内旅行と同じ部分

大移動(あし)

小移動(あし)

宿(まくら)

 

食事(あご)

 

その他

渡航手続き

交通手段

交通手段

観光

その他

パスポート
VISA
出入国書類
外貨
保険
 

航空機


上記と国際列車や長距離バスとの組み合わせ
 

航空機
列車
バス
レンタカー
ヒッチハイク
自転車
徒歩
移動しない

ホテル
民宿
車中泊
ユースホステル
キャンプ
野宿
友人宅
 

レストラン
自炊
食事抜き

自然景観
街並み景観
博物館
美術館
コンサート
テーマパーク
アクティビティー

ショッピング
友人訪問
その他交流

持って行く道具類

 

・往復の航空会社を決定 おおざっぱな日程表ができたら、格安航空券の相場やスケジュール(半年以上前なら前年度のフライトスケジュールを参照)、を調べ、観光箇所の休業日や、見たいイベント・避けたいイベント(宿が確保できなくなる)、気候とあなたの休暇のスケジュールを総合的に考慮して、出発帰国可能日候補(2〜3パターン)と航空会社を決定(混む時期は第2候補まで決めておく)し、特に直前の値下げ料金(リバイス料金)をねらうのでなければ、出発の2〜3ヶ月前までに旅行会社に予約を入れて席を確保する。例外としてシーズンの変わり目の場合は、直前まで料金が発表にならない場合があり、その場合は予約受付開始日に予約する。

 初めての海外旅行の場合は、航空会社の所属するFFP(フリークエント・フライヤー・プログラム)という、マイルポイントプログラムをどこの航空会社のものにするかで、以後、あなたが利用する航空会社の系列が決まってしまう場合もあるので、比較チェックするひつようがあります。

・詳細日程を決定し旅のパーツを予約 出発日と帰着日が決まり、航空券の予約も完了したら、日程表に日付を入れていき、さらに詳細な日程を詰めていく。1ヶ月以上の日程の場合、後半は、おおざっぱな予定のままにしておいて、現地で、同じ宿の旅行者と情報を交換しながら行く場所を決める方法もある。後半の予定を決めてしまう場合は、なにも行動を予定しない予備日を5日に1日ぐらいの割合で確保し、トラブルによる日程のずれを防ぐ。予備日は、現地で聞いた情報で行動したり、休暇にしたりと決して無駄にはならない。自由旅行は、意外に体力と知力がいるので、休暇も必要です。

 出発の1ヶ月前には、VISA(査証)の申請や主要な宿泊の予約をし、鉄道パスやバスパスの購入など旅のパーツをそろえ、さらにクレジットカードや海外旅行傷害保険の加入、外貨の購入など出発2週間前までにはすべて完了しておきたい。予約した飛行機や列車、ホテルなどは、その記録を赤ペンなどで日程表に記録しておこう。あとは、持ち物をチェックして、健康をととのえ、出発日を夢を見ながら待つのみとなる。出発の一ヶ月前ぐらいが、準備としては一番忙しいハズ。よく調べてぬかりなく手続きしよう。2人以上で旅行する場合は、他の人との連携も重要だ。この時期は頻繁にあって情報交換しないと、トラブルの元になる。


旅行計画の立て方 (リンク集)

●海外個人自由旅行の作り方 mikikoさんによる海外自由旅行プランニングアドバイス

●初めての海外に女の子一人旅 Ikeさんによる海外旅行一人旅ノウハウサイト。役立ちます。

 

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